加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性とは、網膜の中心にある「黄斑」に障害が起こり、見ようとする部分の視力が低下する病気です。加齢に伴って発症することが多く、高齢化に伴い増加している疾患の一つです。
黄斑は文字を読んだり、顔を見分けたりするために重要な部分であるため、障害されると日常生活に大きな影響を及ぼします。早期に発見し、適切な治療を行うことで視力低下の進行を抑えられる可能性があります。
このような症状はありませんか?
加齢黄斑変性では次のような症状がみられます。
片目だけでは気付きにくいこともあるため、見え方に違和感を感じた場合は早めの受診をおすすめします。
- 物がゆがんで見える
- 文字が読みにくい
- 視力が低下した
- 見ようとする部分が暗く見える
- 物の中心が欠けて見える
- 左右の目で見え方が違う
原因
加齢黄斑変性は、加齢に伴う黄斑の変化によって発症します。日本人では、異常な新生血管が発生する「滲出型(しんしゅつがた)」が多くみられます。
発症には次のような要因が関係すると考えられています。
特に喫煙は発症や進行の大きな危険因子であることが知られています。
- 加齢
- 喫煙
- 遺伝的要因
- 高血圧
- 脂質異常症
診断・検査方法
当院では、症状や見え方を詳しくお伺いし、次のような検査を行います。
黄斑のむくみや新生血管の有無を詳しく調べ、病気の種類や進行の程度を診断します。
- 視力検査
- 眼底検査
- OCT(光干渉断層計)検査
- アムスラーチャート検査
- 必要に応じて蛍光眼底造影検査(連携医療機関へご紹介)
治療方法
加齢黄斑変性の治療は、病気の種類や進行の程度によって異なります。
滲出型加齢黄斑変性では、抗VEGF薬の硝子体内注射が標準的な治療です。必要に応じて定期的に注射を行い、病気の進行を抑えます。
病状によっては光線力学療法(PDT)などを行う場合もあります。適切な時期に治療を開始することが視力維持のために重要です。
放置するとどうなる?
加齢黄斑変性を放置すると、黄斑の障害が進行し、視力が大きく低下することがあります。見ようとする部分が見えなくなり、読書や車の運転、顔の識別などが困難になる場合があります。
進行した視力障害は回復が難しいこともあるため、物がゆがんで見えるなどの症状に気付いたら、早めに眼科を受診しましょう。
当院での診療
当院では、日本眼科学会認定眼科専門医がOCTなどの検査を用いて加齢黄斑変性の早期発見・早期治療に努めています。
病状に応じて硝子体内注射による治療を行い、継続的な経過観察を行います。また、必要に応じて高度医療機関とも連携し、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案します。見え方のゆがみや視力低下が気になる方は、お気軽にご相談ください。
